食は人の天なり  〜管理栄養士の実習日誌〜

病院で働く管理栄養士の毎日の記録です。

11月22日 治療とは

 

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おはようございます。もう11月も後半に差し掛かり、すっかり冬の空になってきました。

風が冷たくて、さっきゴミ捨てに行ったのですが一気に目が覚めます。紅葉もしてきて、高野山金剛山は綺麗なんだろうなあと考えてしまいます。

小学生の頃、登山で金剛山にアイゼンをつけて登った時は、綺麗だったけどよく登ったな…と今では感じてしまいます…結構きつかった( ;  ; )

懐かしいなあ。

 

さて、昨日22日の業務報告をさせてもらいます。

 

8:30 出勤

9:00 朝礼

9:30〜11:00 外来栄養指導 

11:00 昼食の配膳チェック

11:30 栄養指導内容入力

12:00〜13:00 再び外来栄養指導

13:00 休憩

14:00 院内の学術発表内容を見る

15:30 腹膜透析患者さんの栄養指導1件

16:00 病棟を回る

16:30 夕食の食札準備や発注作業

17:00 夕食の配膳チェック

17:30 退勤

 

でした。月曜日なので、栄養指導たくさん行いました。

 

昨日の患者さんは、「家族仲がうまくいかない中で自分の体の状態も悪くなり、もう人生を終えたいんです。」と言う患者さんがきてくれました。

1番安心できるはずの家や家族に緊張や不安があると、心が落ち着かないですよね。

でもここに、栄養指導に来てくれたことだけで感謝です。

今回も感情的にならず、とことんその人が思っていることを話してもらいました。

 

「治療方針やリハビリの内容も思うことがあるけれど、してもらっているし遠慮して言えない」と言うので、

それは違いますよ!とそこだけはっきりと言わしてもらいました。

 

治療の主役は【患者さん】です。そうでない医療は必要ない。と私は考えています。

(もちろん自分で意思表示できない方の場合は、家族や周りの人のサポートが必要です)

患者さんが納得する治療を行うためには、患者さんの意見がないと成り立たないんです。

患者さんがどうなりたいか、どうして欲しいかを言う必要があります。

 

なので、患者さんは受け身にならないよう、自分の疾患がどういうものなのか勉強してほしいと同時に考えます。

これは、私が尊敬する先生の本に書いておりました。

患者さんが1番自分の病気に詳しくならないとどんどん受け身の治療になり、不満や怒りが出て納得できなくなるからです。

 

納得する。 これは簡単なようでとても難しいと思います。時間がかかります。たった2、3回の通院では分からないことが当たり前だと思います。

何度も検査データや疾患について説明する。食事療法はなんのためにするかを説明します。

患者さんはしっかり聞いて、理解してもらう必要があります。自分のことですから。

家族さんも一緒です。一緒に考えて、理解してもらう必要があります。特にお料理を作ってくれている方はなぜこの料理にする必要があるのかを一緒に考えます。

 

そういうことを今回の患者さんにもお話ししました。それでも言いにくい時は、私を使ってくださいね。とお伝えすると、

「じゃあリハビリの先生にはちょっと言ってもらおうかな。」と笑ってくれました。

 

栄養指導後、すぐにリハビリテーション科の1番上の人に相談し、リハビリの内容をもう一度考えていただくこととなりました。

これでまた、その人が求めていることをわかることが出来、リハビリをしている先生も成長できると思います。

 

いつも私たちは勉強していますが、1番勉強になるのは、患者さんから教えてもらうことが多いような気がします。

何気ない質問から自分が勉強不足だったことがわかったり、新しいサプリメントやトクホの商品を教えてもらったり。

 

患者さんがいるから、私たちがいるんだと。このことを忘れないように私は心がけています。

最後は、その患者さんは笑顔でリハビリに行かれました。

 

家族とも話します。と言っておられたので、うまくいきますように。ほっとできるお家で治療していきたいですからね✨

 

今回は治療と患者さんについてお話ししました。

私はこう考えていますが、他の管理栄養士や臨床に携わっておられる先生の意見も是非コメントで教えてください。よろしくお願いします。

 

それではお先に失礼します。

お疲れ様でした♪